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●2004年版。発売時定価~3,600+税円
●真空管アンプの製作において、きわめて実用的でなかなか聞けなかった疑問に答えるとともに、自在に球を変更したり、回路を工夫したりできる高度なノウハウが満載。プロ顔負けの「自分だけのアンプ」がつくれる自作ガイドの決定版! メーカー製では得られない自分の音が楽しめる真空管アンプ。本書では、はじめての人でも実用に耐えうる真空管アンプを無理なく作れるようにわかりやすく解説。1台の真空管アンプを作るプロセスを通じて、オーディオ電子回路技術の基礎知識から、真空管回路動作や部品の基本、実装技術までがしっかりと身につく。巻末にオーディオ・アンプとして利用できる真空管の代表動作データを掲載するほか、経験者にとっても大いに役立つオリジナルで高度な情報・ノウハウが満載。 木村哲[キムラテツ] 1954年生まれ。小学生の時にエレキットと『子供の科学』の付録で電子回路に目覚めたいわゆるラジオ少年世代。中学で初歩のラジオ、無線と実験でオーディオの世界にはまる。以後、トランジスタ回路一筋でオーディオ製作を行なう。96年からHPを開設、今日に至る。プロローグ The King of Hobby 今なぜ、真空管アンプなのか 10 本書のコンセプト 12 師匠と弟子のいいたい放題「真空管の歴史をひもとく」編 14 第1章 真空管を手に入れよう まず、1本の真空管を手に入れよう!! 28 工業技術が生んだ緻密で美しい世界 28 どんな真空管でも一人前の音を出す 29 ビーム管「6L6」 29 名球「EL34」 30 テレビ球「6AH4GT」 31 後からでも真空管の変更は可能 32 ガラスの中の小宇宙 32 飛ぶ電子 33 グリッドとはなにか 34 たとえば6AH4GTの場合 34 3極管、5極管、ビーム管 35 3極管接続(3結)という方法 36 21世紀の真空管事情 37 ゲッターとはなにか 38 電圧増幅管「6SL7GT」と「6SC7」 38 メタルとズン胴とだるま 40 小型サイズの電圧増幅管 40 真空管ソケット 41 ピン番号と接続 42 真空管は過去の遺産 44 真空管の購入方法 44 第2章 増幅回路ベーシック オームの法則を思い出そう 48 電圧、電流、抵抗、電力の単位 49 真空管回路とプレート電流 50 基本動作(ロードライン) 51 真空管の特性図(Ep-Ip特性=プレート特性) 52 プレート特性とロードライン 53 異なる条件のロードライン…プレート負荷抵抗値を変化させたら 55 最大出力電圧 58 異なる条件のロードライン…電源電圧を変化させたら 59 直流負荷と交流負荷 59 2本のロードライン 61 利得の計算 62 バイアスを与える……固定バイアス方式 64 バイアスを与える……カソード・バイアス方式 65 カソード・バイアス方式のメカニズム 66 直結回路のバイアス 67 バイアスを与える……応用 68 差動増幅回路 69 電力増幅回路のロードライン 74 プレート電圧の謎 75 最大出力を計算する 76 シングル回路の動作例を検証する 77 6L6(3結)動作の検証 81 多極管の3極管接続 82 シングル出力回路の長所・短所 84 プッシュプル出力回路 87 プッシュプル・サイクル 88 A級プッシュプルとAB級プッシュプル 89 プッシュプル出力回路のロードライン 90 差動プッシュプル出力回路 92 〈コラム〉 初速度電流が流れる領域では歪みが増加する 56 〈コラム〉 ピーク~ピーク値と実効値 58 〈コラム〉 抵抗・コンデンサ容量の合成値 62 第3章 電源回路ベーシック 電源には3種類ある 98 AC100V 98 ヒューズ 99 ネオン管 100 電源トランス 100 TANGO PH-185の場合 101 整流素子 102 整流方式 107 整流出力電圧はどれくらいになる? 111 リプル・フィルター回路の基礎 113 整流直後のリプル電圧 117 ヒーター(フィラメント)の規格 119 6.3Vヒーター巻き線 120 ヒーター回路の工夫 121 直熱管のフィラメント 122 LEDやネオン管によるインジケーター 123 第4章 全段差動ベーシック・アンプ……設計編 設計コンセプト=割り切りが大切 128 音のレベルが十分高いものであること 129 真空管マーケット事情 130 全体の構成 131 動作の概要 132 回路の概要 133 6AH4GTを使った出力段の設計 142 6L6(3極管接続)を使った出力段の設計 147 共通定電流方式と独立定電流方式 149 プレート電流の検出回路 151 グリッド抵抗とバイアス調整 153 初段のロードライン 156 利得の設計 158 負帰還の設計 161 最終決定回路 165 第5章 部品ガイド 出力トランス 170 電源トランス 176 脇役だが重要な役割を担う抵抗器いろいろ 178 カラー・コード 180 E系列 182 抵抗器の実装技術 184 可変抵抗器(ボリューム)と半固定抵抗器 186 いろいろあるコンデンサ 190 コンデンサのコード表示の見方 197 真空管ソケット 199 ラグ板 200 入出力端子 201 電源スイッチとスパーク・キラー 202 ビスとナットとスペーサー 204 ヒューズとヒューズ・ホルダー 205 ACインレット、メタル・コネクタ、ブッシュ 206 〈コラム〉 音が良くなる「部品・素材」 182 〈コラム〉 音量調整ボリュームの左右偏差 189 第6章 半導体いろいろ 半導体は小さな樹脂の塊 208 シリコン・ダイオード 208 定電流ダイオード(CRD) 212 定電圧ダイオード(ZD=ツェナ・ダイオード) 214 トランジスタ 215 3端子レギュレータ 219 半導体の測定と選別 222 半導体特性簡易測定器の製作 225 第7章 工具と機材 必要最低限の工具と測定器 228 テスター 228 ハンダごてとハンダ 229 ベーシックな工具、あると便利な工具 231 シャーシの加工 232 第8章 全段差動ベーシック・アンプ……製作編 全体のレイアウト 236 トランスの配置テスト 236 標準シャーシのレイアウト 237 標準シャーシの供給 240 アース・ライン 241 真空管アンプの全製作手順……トラブルを出さないような製作プロセス 243 ステップ1 シャーシ設計と加工…243 ステップ2 構造部品の取り付け…244 ステップ3 AC100Vラインと通電テスト…245 ステップ4 ヒーター配線と通電テスト…246 ステップ5 B電源と通電テスト…248 ステップ6 出力段の動作テスト…250 ステップ7 出力段バイアス調整…251 ステップ8 初段と入力回路…253 各部の電圧と電流 255 第9章 調整と測定 段階的通電テスト 258 目で見て・匂いを嗅ぎ・耳を澄ます 259 各部の電圧の測定 259 出力段のプレート電流値を揃える 260 アンプを測定する 261 利得の簡易測定法 262 ダンピング・ファクター(D.F.)の測定 268 負帰還と正帰還 271 正帰還になってしまったら 272 残留雑音と残留ハム 273 周波数特性 275 左右チャネル間クロストーク 276 測定データ 276 高域特性のチューンアップ 280 〈コラム〉 スピーカーのインピーダンス特性 269 第10章 トラブル・シューティング トラブルは起こる 284 製作段階で注意すべきポイント 284 トラブルが発生した時の解決プロセス 289 第11章 16A8(3結)全段差動プッシュプル・アンプの設計と製作 6BM8一族 300 6本の16A8 301 シングル動作例 301 構想を練る 302 回路構成 306 各部の電圧 309 特性 310 第12章 アース回路 アースは難しい!? 314 信号や電流は必ず「行き」と「帰り」がある 314 1段増幅回路とアース記号 315 2つの信号ループ 315 信号ループはコンパクトに 318 直流はどこを流れるか 319 2段増幅回路 320 負帰還ループ 321 B電源のリプル電流とアース 322 親切が仇 324 静電誘導と電磁誘導 324 入力回路のシールド線の処理法 327 第13章 利得、周波数特性と負帰還 利得の考え方 330 利得の算出 331 位相 336 周波数特性 337 デシベル算 344 歪みの発生メカニズム 347 負帰還のメカニズム 349 負帰還の薬効と副作用 355 局部帰還とオーバーオール帰還 358 音の変化 359 第14章 Ep-Ip特性と真空管の3定数 真空管の3定数 362 増幅率(μ) 362 内部抵抗(rp) 364 相互コンダクタンス(gm) 365 「μ」と「gm」と「rp」の関係 366 真空管の3定数データの応用 367 第15章 真空管のヴァリエーション 真空管アンプの得意技 370 電圧増幅管 370 ◆高μ3極電圧増幅管その1(μ=100) 370 ◆高μ3極電圧増幅管その2(μ=40~70) 372 ◆中μ3極電圧増幅管(μ=24~40) 375 ◆低μ3極電圧増幅管(μ=20) 376 ◆5極電圧増幅管 378 電力増幅管 379 ◆6L6族 379 ◆6F6族・6V6族 379 ◆USベースの小・中型5極/ビーム電力増幅管 381 ◆USベースの大型5極/ビーム電力増幅管 382 ◆MTベースの小型5極/ビーム電力増幅管 383 ◆テレビ用小・中型3極電力増幅管 384 ◆オーディオ用3極電力増幅管 385 真空管データ表示ポリシー 387 付録 真空管の特性データ 真空管データ一覧/凡例 392 □3極電圧増幅管(μ=100) 394 □3極電圧増幅管(μ=70) 396 □3極電圧増幅管(μ=40~60) 398 □3極電圧増幅管(μ=30~40) 400 □3極電圧増幅管(μ=20~30) 402 □3極電圧増幅管(μ=~20) 404 □5極電圧増幅管 406 □6L6の系統 408 □6V6の系統 410 □6F6の系統 412 □5極・ビーム中型電力増幅管 414 □5極・ビーム大型電力増幅管 416 □5極・ビームMT電力増幅管 418 □TV用3極電力増幅管 420 □国産3極電力増幅管 423 □オーディオ用3極電力増幅管 424 6AH4GT全段差動プッシュプル・アンプ 全回路図 426 索引 428 A5ペーパーバック429ページ
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